小んぶ『堀の内』
わか馬『千早振る』
文左衛門『笠碁』
わか馬『ガーコン 序』
喬太郎『猫久』
喬太郎『オトミ酸』
-仲入り-
喬太郎『路地裏の伝説』
正楽「紙切り」
文左衛門『竹の水仙』
喬太郎が遅れるハプニング発生。
学校公演で行った長野から戻って来る途中、電車が遅れて間に合わなかったとのこと。
そのおかげで、わか馬が二度上がり、喬太郎がお詫びにと余計に一席やったのだから、嬉しい誤算となった。
感心したのはわか馬。
文左衛門から、着替えずに袖で待っているように言われて、本当に上がることになった。そんな状態であがって『ガーコン 序』を掛ける図太さがいい。本家『ガーコン』の前、昭和初期の歌謡史を朗らかに歌い上げた。お目当てが遅れておかしな雰囲気になっても仕方がないところを、“色物替わり”と言いながら器用に繋ぐのが嬉しい。
喬太郎は『オトミ酸』の強烈さばかり印象に残るが、『路地裏の伝説』も良かった。
久しぶりにあった子供時分からの仲間が、他愛もない昔話を繰り広げるのだが、これが古典の長屋噺みたいで愉快。喬太郎なので、クスグリは満載だし、最後にひとひねりもあるのだが、そんなものは無くてもいいと思ってしまう。このどうしょうもない昔話をもっともっと聴いていたくなる。
文左衛門はしっかりしたネタを二席。
『竹の水仙』の、宿屋の主人と甚五郎の乱暴なやりとりが良かった。みっちり古典をやっているようで、細川の家来が上田馬之助。そっから往年のプロレスラーが多数登場という意外性も愉しい。
落語の世界ではまだまだ若手ということになるのだろうが、脂が乗りきっている二人の会に大満足。
余一会でのこの組み合わせは今年で2年目だが、ぜひ続いていって欲しいものだ。